大工さんの技術、規矩術(キクジュツ)の昔の教本を拝見しました。和紙に印刷されていて、、、(貴重!)漢字か崩したひらがなで書かれていて、よ、読めない。。。しかし図にある指矩(サシガネ)というL字型の定規は、現在の大工さんも使っていて、こんな風に墨付することがあります。三角関数(サイン、コサイン、タンジェント、、、)で割り出す寸法をこの道具一つを使って、パパッと材料に墨付け、、かなり端折った説明ですが、イメージは合ってるかと。。
2枚目はウチにあったミニチュアの指矩。10センチと5センチ。大工さんの指矩は裏が(表かな)尺寸の目盛りになっているのですが、ミニチュアはセンチのみ。代わりに(?)三寸法師という名前がついてマス。(一寸法師の身長は約3センチ)木造を初めて設計した20年前、大工さんの計算の早さにびっくりしたのですが、尺寸の計算なので大きな桁にならずに計算できるんですね。センチ、ミリ(メートル法)で育った自分にとっては未だに尺寸は慣れませんが、、、実際は時間をかけてできたものの方が頭や身体感覚にはあってるんでしょうね。