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アートと住宅建築を見に行く-01

70年代に建てられた、建築家、原広司設計の住宅、粟津潔邸が、アートスペースとして一般公開された。こけら落としで開催されているのは吉國元さんの個展「根拠地・粟津邸からはじまる」。空間体験をお伝えしたく、前後編でレポートを書いてみた。

 

階段の上からアトリエに飾られた絵を見たところ

粟津邸は、グラフィックデザイナーであった粟津氏のアトリエと、家族が暮らす住居からなる。一枚目の写真は、階段上から見えるアトリエを撮影したところ。展示されているのは、空間サイズに合わせて拡大された、吉國さんの作品。アトリエの天井は約2.5層分の高さがある。

玄関下の階段スペース。拡大した絵が飾られている。カラフルな傘をさす、3人の人。

入口は最上階にあるので、玄関を入るとすぐに、階下に降りる階段がある。二枚目の写真は、その階段を降りて振り返ったアングルで撮ったもの。ドーム状のトップライト、街路にありそうなポコっとした照明器具、水平ラインの目地はこの建物の特徴だ。粟津邸は、原氏が「反射性住居」と名付けた一連の住宅の中の、第一号だという。

街路のような空間は、建物のど真ん中を貫いている。その両脇に、キッチンや寝室といった個室と、ダイニングやリビングといったの溜まりが配置されている。(この溜まりの部分は交差点のような感じだ。)玄関扉を開けると、アトリエの壁面まで見通せる。(今回の展示は、会場に入るとはじめに目にする作品が、一番奥に展示されている、という仕掛けだった。)

元ダイニングスペースであった、展示室の様子。

ダイニングの展示の様子。高さ低めの吐き出し窓の横には、ダイニングテーブルがあったのでは?と推測。椅子に座った高さだと、視線に庭が映る。(そこには粟津氏の彫刻があった。)

展示は、吉國さん自らレイアウトされたそうだ。吐き出し窓と、上部の4つの小窓を意識したというこの壁面は、どこかリズミカルで、氏の作品のモチーフであるジンバブエの空気感を感じる。


下の写真は庭から建物を写したところ。坂道に沿って建てられており、庭も、建物内部も「坂」状にレベル差がある。ダイニングの窓から庭へ出ると、坂の中腹より少し高いレベルに出る。建坪と同じくらいの幅の庭、大開口はないが、隣家との距離を保っているため、要所に開けられた窓からは十分に光が入る。


庭から建物を写した写真。

(後半につづく・・・)




「アートと住宅建築を見に行く-01」







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