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その場所とそこに吹く風を読む彫刻


石川県にある雪の科学館、霧の彫刻「グリーンランド氷河の原」(1994年)

先日TVで霧の彫刻家、中谷 芙二子さんの特集を見る。

中谷さんは現場で、その場所とそこに吹く風を観察して、霧の装置の高さや角度を検討する。番組では、霧を形作る過程が紹介された。なかなか霧がまとまらない中、試行錯誤し、最後に装置の位置を10cm調整したことで、霧がふんわりとなり、幻想的な様子が現れた。その場面を見て、場を読み霧を操る、「霧の彫刻家」という呼び名がぴったりだなと思った。中谷さんが作った霧の中に入り、子どもも大人も霧と戯れる。「自然の体験はもう失われてしまった。」という90歳になられる中谷さんの言葉が印象的だった。霧の体験で、人々の笑顔を見ると報われるという。

舞踏家の田中泯さんとのセッションも紹介された。田中泯さんが、霧の中を即興で舞い、それに合わせて中谷さんが霧を出していく、、とても幻想的で、才能のぶつかり合いが面白かった。


写真はスマホで再視聴のところを無理やり(^^;)パチリ。5〜6年前に訪れたことがある雪の科学館(磯崎新設計)の中庭、「アイスランド氷河の原」。


 

ヴォリュームの大きい建物が建つと、凶暴と言ってもいいビル風が吹くことがある。風って結構怖い。風という側面からも街のつくり方を考えられるといい。





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