移動途中に空いた時間で、行ってみたかった九段ハウス(旧山口萬吉邸)へ。大正15年(1926年)に建てられ、2018年に登録有形文化財に登録された。今はギャラリーなど、文化発信の場として改修された空間になっている。
訪問した時は超強風が吹いていたが、空は快晴でとても気持ち良い時間だった。敷地は、都会にぽっこりと緑の穴が空いているような佇まい。
大正時代に建てられた鉄筋コンクリート造の邸宅は、東京タワーを設計した構造家、内藤多仲が構造を担当し、設計デザインもそうそうたるメンバーが携わっている。(詳しくはサイトのHISTORYを)
訪問した時は、様々なアート作品が展示されたエキシビション「美しさ、あいまいさ、時と場合に依る」が開催中で、アートと邸宅の空間が呼応した、贅沢な時間を過ごせた。所々、使い勝手を考慮して改修された部分があったが、それもとても良い感じで勉強になった。
特にいいなあ、と思った箇所は、1階の庭に出られる前室のような空間と、2階の室内的(だが屋外)であるバルコニー。2階のバルコニーの、窓のように見える部分は、実は固定網戸が貼ってある開口部だった。ちなみに3階でコーニーや紅茶を買うことができ、屋上とこの2階バルコニー、または庭のテーブル席で飲むことができた。
地下もあり、ボイラー室など設備に使われている。そこでは橋本聡氏の「暗くなる」という展示があったが、メッセージが伝わる興味深い空間だった。言葉が木材に刻まれていたり、無造作に置かれていたり、、、。
今回の展示は残念ながら、明日まで。3月9日〜11日にもArtFairがあるようだ。
九段下駅から徒歩5分、行きやすい場所なので、また是非訪れたい。
都心のオアシス_九段ハウス
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