KINOE SEVENでコツコツ作業していた本が今週、出版されました。
編集者、ライター、カメラマン、イラストレーター、デザイナーに恵まれて、素敵な本に仕上げていただきました。
特に「はじめに」の文章が本の内容をとてもよく表しているので、掲載します。
はじめに
あなたがわが家で過ごしたいのは、どんな時間ですか?
一人ひとりの顔や人柄が違うように、暮らしのあり方や望むものは千差万別。
だからこそ、住む人に合わせてつくられる注文住宅には、既製品にはない価値が宿ります。
この本には、建築家に設計を委ねた7つの家、7つの暮らしを収めました。
古い道具を慈しんだり、薪ストーブを囲んで談笑したり、コタツでお酒を嗜んだり。
住まい手の思いを建築家が受けとめ、工夫を凝らしてかたちを紡いだ結果、単なる家以上の、「そこにいることを楽しめる場所」になりました。
ふとした瞬間にぼんやり感じるわが家の良さが、住み手の言葉の端々から伝わってきます。
後半では、イメージをかたちにするために必要な、お金のこと、暮らしをより豊かに楽しむための環境の考え方や素材の選び方、機能的な間取りや収納計画、キッチンのつくり方など、具体的な方法を経験豊富な建築家たちがリレー方式で語り、居心地の良い住まいづくりのコツを解説します。
ワクワク感いっぱいの家づくりも住み始めれば思い出になり、夢に見たわが家もいつしか当たり前の風景に。
しかし、光や風の変化や四季のめぐりを敏感に受け止める優れた設計は、
意識化されることのない心地良さや満足感を持続させ、日々に明るさを、人生に充実感をもたらします。
この本のなかに、自分のライフスタイルに重ねられそうな家や、感性に響く空間を見つけられたら、どうぞご自分の家づくりに取り入れてみてください。
この本が家づくりの一歩を踏み出すきっかけとなり、理想のわが家を手に入れる手掛かりとなることを願って。
編著者:KINOIESEVEN
発行所:ユウブックス
企画・編集:矢野優美子
住宅紹介 取材・文:松川絵里
住宅紹介 写真:渡部立也/暮らしと家の研究所 写真部
間取りイラスト:樋口あや
ブックデザイン:飯田将平+岡嶋柚希/ido
よろしければ手に取ってご覧ください。
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タイトルは表も背表紙も「箔押し」という少し凹んだ印刷、実は凝ってます。
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