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雪景色_低層の風景と郷里のできごと

  • 執筆者の写真: ikuyo ono
    ikuyo ono
  • 2024年2月7日
  • 読了時間: 2分

降りました雪。雪に弱い関東。現場打合せで、海に近い方に行くも、明るいうちに戻ってこれた。窓の外は雪景色で、いつも見えるプリンスペペや、もっと北のビル群も全く消えてしまって、低層の風景に。落ち着いている。

高い建物やら塔は、そんなに必要ないと、いつも思う。もし建てるのなら、それなりのランドマークとしてのデザインをして欲しいものだ。嫌でも皆、目にするのだから。


関東に降った雪景色。曇ってビルが見えず、低層の屋根に雪が積もった様子

島根県松江市の松江城の近辺に19階建ての準タワーマンション(60m)が建つという。タワーマンションの定義は20階建てからだそうで、準とつくようだ。松江市には、「松江城からの見晴らしにおいて、山並みの稜線を切る高さの建物は建ててはいけない」という条例があるそうだが、件の建物はギリギリ、稜線は切っていないらしい。


私の通った松江北高校は松江城の隣にある。私は関西からの転校生だったのだが、松江の穏やかな街並は高校生ながらも、いいなあ、と思っていた。その頃読んだ地元新聞に「松江は一周遅れのトップランナー」という言葉があって、詳しい内容は覚えていないが、この言葉は、実感できるなーと思って今も覚えている。今年は県内唯一の百貨店も閉館し、今は二周遅れくらいかもしれないが、その遅れたところが古都の魅力であることは間違いないと思う。

強いコンセプトのない高層マンションが、二周くらい遅れた感のある古都に、なんとなく建ってしまうことを想像すると、、なんだかな。その建物もなんだか、場所間違えちまったなー、という空気感をまとって建ってしまうんじゃないか、よくある残念な風景、、あるあるだな、と想像してしまう。


何も、マンションが建つこと自体は問題ないと思うのだが、高さを再検討した方が良いのではないかと思ったので「まつえ/風景会議」という地元のグループが呼びかけている署名を、デジタルで行った。このことを知ったのは、大学(建築学科)からのメーリングリストで、松江で設計活動されている先輩からの呼びかけだった。


署名をすると寄付とかシェアとか、色々出てくる。私は取り敢えず、そこのところはすっ飛ばして、署名のみを行った。ご興味のある方は、このことに関するニュースや署名ページをご覧になって下さい。


・マンションに関するニュース

・詳しい内容とデジタル署名についてはこちら

・まつえ/風景会議のFacebookページ





雪景色_低層の風景と郷里のできごと


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小野 育代 | Ikuyo  ONO

一級建築士

1972

東京生まれ 兵庫県育ち

1992

島根県松江北高校卒業

1996

横浜国立大学建設学科建築学コース卒業

1996

ハル建築研究所に4年間勤務。
老人福祉施設・集合住宅の企画設計に携わる。

2006

小野育代建築設計事務所 設立

2014

NPO法人 家づくりの会

2018
​東京モード学園非常勤講師


 

小野育代・小野育代建築設計事務所・建築家

小野 雅之|Masayuki  ONO

一級建築士 一級建築施工管理技士

1969

愛知県生まれ

1988

愛知県立岡崎北高等学校卒業

1993

横浜国立大学建設学科建築学コース卒業

1993

プラントメーカーに17年間勤務。
ごみ焼却リサイクル施設、発電所、機械工場の新築や改修の設計・現場管理に携わる。

2010

小野育代建築設計事務所に参画し、

建物調査・改修計画・設計監理などを実施。

2012

公社)日本木材保存協会 木材劣化診断士

2014
一社)住宅医協会 公認住宅医 

2015

​川崎市木造住宅耐震診断士

小野雅之・小野育代建築設計事務所

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